Flippers cafe 図書室 -3ページ目

バムとケロのおかいもの



著者: 島田 ゆか
タイトル: バムとケロのおかいもの

子供と一緒に本に向かうと、やっぱりワタシは大人で、本を読むことに対しての慣れみたいなものが身についているのがわかる。
シューは絵本の隅々まで見る。細か~いところを見る。まだ少ない知識のありったけを駆使して「これ○○とおんなじー!」とか言ったりする。絵本を読むよりそっちの方がワタシにとっては新鮮だ。

「絵が可愛い」とばぁばが買ってくれたこの本は、シューの目で見ると面白いところだらけ。ストーリーと関係ないところに可愛さがちりばめられている。だから1ページごと丁寧にユックリその可愛さを堪能しながら見る。

バムちゃんとケロちゃんがお買い物に出かけた市場は、たくさんのこれまた可愛らしいお店で賑わっている。
「シューくんは、どこのお店行く?かーかんはパン屋さんね。」
「じゃあシューくんはコップ買う」
一緒にショッピングを楽しむ気分で本の世界に入り込む。
本気で欲しくなってしまう雑貨もある。ケロちゃんが買いすぎたドーナッツも美味しそう。。。

この本、乗り物関係以外ではなかなかのヒット絵本。シューのブームはまだまだ続きそうな気配。



海べのあさ

著者: 石井 桃子, ロバート マックロスキー, Robert McCloskey
タイトル: 海べのあさ

小学校2~3年生だったと思う。本屋へ一緒に行った父が選んでくれた本で、最初はまぁ言われたとおりにコレにするか~みたいなノリで、なんとなく買ってもらった本だった。色のない絵本というのがちょっと味気ない気もした。
ところがこのリアルなデッサン風のエンピツ画が、ワタシの本コレクションのナンバー1になるにはそう時間はかからなかった。

主人公の女の子サリーの一日。妹のジェインとおとうさんとバックス・ハーバーへでかけるために、朝起きて歯を磨くところから始まる。
大事件も、お化けも、教訓も、なぁんにもない。オチもない。ただそこで暮らす女の子とその家族の一日が淡々と描かれている。そのシンプルさに和む。

復刊したと聞いてさっそく注文してしまった。
そして届いた本をめくって、ワタシがどんなにこの本を好きだったか思い出した。いいなぁこの絵。細部までじっくり眺めてしまう。あらためて感動。


きんぎょのおつかい

きんぎょのおつかい/高部 晴市by G-Tools


夕べはこれを読んであげました。
あか・しろ・ぶちの三匹の金魚が電車に乗っておつかいに行くお話です。

「電車に乗って行くのだったね、赤さん」
「そうだよ、危ないから気をつけなくちゃあ」
「電車は恐いものだってね、じっとつかまってなくちゃあひかれるのかしら」


この金魚三匹のおつかいに、こっそり付き添うヤツがいます。どのページにも必ず登場しています。
それを「またここにいたよ!」と見つけるのが楽しいのです。


絵はレトロ調で、大胆だけど繊細な気配りがあって暖かい感じ。
文は与謝野晶子が自分の子供のために初めて書いた童話。
この二つのセンスがいい具合に合わさって、洒落た絵本に仕上がっています。


きんぎょの名前の『ぶち』がツボだったシュー。ケタケタ笑ってこっちまで楽しくなりました。子供って何が面白いのか予想がつかないから面白い。

ぎゅっ



著者: ジェズ オールバラ, Jez Alborough
タイトル: ぎゅっ

字はほとんどない。
ハッキリと大きく描かれたいろんな動物が次々に出てきて、顔をくっつけたり、鼻をからませたり、抱き合ったり。みんな幸せそうな顔をしている。

原題は『Hug』。ママとはぐれたチンパンジーのジョジョも、最後にはママとぎゅっ。動物たちみーんなでぎゅっ

読み終わった後、ワタシもシューにぎゅっ


にほんたんじょう



著者: 岸田 衿子, 渡辺 学
タイトル: にほんたんじょう

ワタシが通っていた幼稚園にあった本で、先生に読んでもらうのが大好きだった1冊。息子が生まれて再び絵本を手に取る機会がやってきたとき、真っ先にこれを買った。まだあったんだ~と思ったら、2002年に復刊したばかりだった。

いざなぎは、火の神様を産んで大やけどをして死んでしまったいざなみに会いたくてよみのくにへ出かけていきます。そこで見たいざなみの姿があまりにも恐ろしくていざなぎは逃げ出してしまうんだけど、この絵がホントに怖かった!怖いものは見たいという心理から、何度も先生にこの本を読んでとせがんだんだんでしょう。大人になってからそのページを見てみると…、う~ん、確かに怖いかも。

有名な古事記のお話がわかりやすく面白く描かれていて、不思議で神秘的な世界に出会えます。

でんしゃで いこう



著者: 間瀬 なおかた
タイトル: でんしゃでいこうでんしゃでかえろう

電車は雪降るやまのえきを出発します。1ページめくるごとに真っ暗なトンネルがあり、トンネルをぬけると景色が変わっていきます。終点は菜の花の咲くうみのえき

この本はここで終わらないんです。

今度は裏表紙から『でんしゃで かえろう』が始まり、終点のやまのえきを目指します。
そう、この本は反対からも読むことができる終わりのない本なんです。

シューが1歳半くらいの頃、一番お気に入りだった絵本。
とにかく終わりがないので大変でしたけど。。。

ねえ どれがいい?



著者: ジョン・バーニンガム, まつかわ まゆみ
タイトル: ねえ、どれが いい?

もしさ、ぞうにお風呂のお湯を飲まれちゃう、ブタにズボンをはかれちゃう、お化け屋敷に泊まる…としたら、どれがいい?
愉快なのやチョット怖~い例えの中から「どれがいい?」と訊いてあげられる、一緒に楽しみやすい絵本。
文章を本の通り読んであげてもじっと最後まで聞いてられないシューが、この本は「どれがいい?」と尋ねるまでワクワクした顔で待っています。