海べのあさ | Flippers cafe 図書室

海べのあさ

著者: 石井 桃子, ロバート マックロスキー, Robert McCloskey
タイトル: 海べのあさ

小学校2~3年生だったと思う。本屋へ一緒に行った父が選んでくれた本で、最初はまぁ言われたとおりにコレにするか~みたいなノリで、なんとなく買ってもらった本だった。色のない絵本というのがちょっと味気ない気もした。
ところがこのリアルなデッサン風のエンピツ画が、ワタシの本コレクションのナンバー1になるにはそう時間はかからなかった。

主人公の女の子サリーの一日。妹のジェインとおとうさんとバックス・ハーバーへでかけるために、朝起きて歯を磨くところから始まる。
大事件も、お化けも、教訓も、なぁんにもない。オチもない。ただそこで暮らす女の子とその家族の一日が淡々と描かれている。そのシンプルさに和む。

復刊したと聞いてさっそく注文してしまった。
そして届いた本をめくって、ワタシがどんなにこの本を好きだったか思い出した。いいなぁこの絵。細部までじっくり眺めてしまう。あらためて感動。