きんぎょのおつかい | Flippers cafe 図書室

きんぎょのおつかい

きんぎょのおつかい/高部 晴市by G-Tools


夕べはこれを読んであげました。
あか・しろ・ぶちの三匹の金魚が電車に乗っておつかいに行くお話です。

「電車に乗って行くのだったね、赤さん」
「そうだよ、危ないから気をつけなくちゃあ」
「電車は恐いものだってね、じっとつかまってなくちゃあひかれるのかしら」


この金魚三匹のおつかいに、こっそり付き添うヤツがいます。どのページにも必ず登場しています。
それを「またここにいたよ!」と見つけるのが楽しいのです。


絵はレトロ調で、大胆だけど繊細な気配りがあって暖かい感じ。
文は与謝野晶子が自分の子供のために初めて書いた童話。
この二つのセンスがいい具合に合わさって、洒落た絵本に仕上がっています。


きんぎょの名前の『ぶち』がツボだったシュー。ケタケタ笑ってこっちまで楽しくなりました。子供って何が面白いのか予想がつかないから面白い。