ちびくろさんぼ
- 著者: ヘレン・バンナーマン, フランク・ドビアス, 光吉 夏弥
- タイトル: ちびくろ・さんぼ
- 夫の実家にあった古い『ちびくろさんぼ』を読んであげたら、いたく気にいった様子のシュー。
- 「おとーさんのなまえは じゃんぼ、おかーさんのなまえはぁ~、まんぼ!」
- と、帰りの車中でも嬉しそうに話している。シューにとってまさに出会っちゃった本なのかもしれない。
- しかし、ワタシがその昔読んでいたちびくろさんぼと少し絵が違う。ワタシのはトラのバターがもっともっと美味しそうに描かれていた。
美味しそうなバターの絵のちびくろさんぼを探すべく、さっそく実家の書庫へ行く。少し前に増築したこの書庫には、ワタシや弟や従弟妹たちが読んだ懐かしい本がたくさん残っている。ここに入ると時間がたつのも忘れて読みふけってしまう。
なのに、ちびくろさんぼだけが無い!
母に訊いても父に訊いても、答えは同じだった。
「あんたちびくろさんぼ大好きでねぇ。あの本だけは表紙もとれちゃってボロボロだったで、たぶん処分したんじゃないかなぁ。」
・・・。確かに好きだったけど、そんなに愛読していたとは記憶にない。
「シューが気にいったみたいだで今度買ってきといて。最近、赤い表紙のデザインチックなのが出とるけど、あれはバターが美味しそうじゃないで、違う絵のやつにしてよ。バターが美味しそうな絵の本買ってきてよ。」
お願いする立場にしては、ずぅずぅしい注文をつける。それでも母は「はいはい」と心得た様子だった。
・・・のに!数日後、実家の書庫に並んでいたのは、赤い表紙のデザインチックなちびくろさんぼだった。しかも2冊。なぜ2冊も。。。
「1冊は持って帰っていいぞ~。」
ワタシの注文を聞いていなかったのんきな父の声。
そうですか。ありがとう…。
でもこの赤い表紙のちびくろさんぼ、バターは美味しそうじゃないけど、絵は洒落ていて可愛い。Tシャツにプリントしてあったら素敵かも。
というわけで、この夏、アイロンプリントちびくろさんぼTシャツ、デビュー決定。